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死にネタ。大丈夫な方のみどうぞ。
僕の学校の音楽の山村奏(かなで)先生は、とても美人だ。なんていうか、萌え系でも、きつめ系でもなく、僕の中では上品系に分類されるタイプなのだ。(実際歌もうまいし、ピアノも最高だ。) ただ、上品だけど、どこか暗黒を孕んでいる様な気がしてならない。優しそうだけど、小鳥が寄ってくるような感じがしない。こんなことを思うのは僕だけだろうか。 「なあキヨ」 5時間目の休み時間、僕は清美に声をかけた。 「山村先生ってどう思う。」 「まあいい先生じゃないかな。」 僕はあっそう、と答えて3階の2年生の教室に上がった。 「あの斉藤先輩」 僕は生徒のグループにいる斉藤先輩に清美と同じ質問をした。 「山村センセ!?僕その人のこと大好きなの。尊敬しちゃうわ♪」 僕はちょっとがっかりした。山村先生のことを悪く思うなんて僕は間違ってるんだろうな。 放課後、勉強を終えた僕は教室を最後に出た。 彼女は、腰を抜かしている山村先生に襲い掛かった。 ふと、僕はあることを思い出してしまった。 「鏡の中の私は陽気で、大胆で、強そうなくせに本当は臆病な最低な女だわ」 山村先生は鏡の中にあるべき自分の首を絞め続けていた。 僕の制止も、絞められた側の抵抗も効かなかった。 絞められた側は、血色を失うと、そのまま見えなくなっていった。絞めた側も、ばたんと倒れてそのまま動かなくなった。 僕はどうしようか迷った。 「おーい祐ちゃん、もうそろそろ暗くなっちゃうわよ」 校庭から声がしたので、見てみると、斉藤先輩たちがいた。 僕は声のするほうへ向かった。 完 PR |
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