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こいつだけバカ長くてごめんなさい いやあ、ちょっとモンスター趣味に走っちゃったなあ;; 反省反省。 はよ栄行きたい。んでタワレコでfreetempo買いたい。 時は少しさかのぼって、淳たちがあわててトイレを出たときのこと。
黒い布―灰嶋時彦は本をパタンと閉じると、ゆっくりと歩いてトイレを出た。
「誰かの悲鳴が聞こえたような気が…ま、気のせいだな。きっと悲鳴上げたやつは僕を祝福しているに違いない。」
時彦は家路を急いだ。
家には誰もいない。そりゃそうだ。両親は僕が呪い殺したんだから―時彦はにやりと、でも目つきはちょっと悲しそうに笑った。
寂しくなんかないぞう―時彦はそう思うと、例の分厚い本を取り出した。
そしてまたぶつぶつと、トイレのときと同じように何かを唱えだした。
翌日。
倫三は時彦に声をかけた。しかし、無視された。
「やっぱだめか。」
倫三はしぼんだような声を上げた。
と、その時だった。
「やあ貴様。」
時彦の声だった。
「なんでこの僕に声をかけるんだね?」
「かけちゃまずかったのかよ。俺っちの気が向いただけさ。」
「そうか。」
時彦はうつむいたかと思うと、隠れて分厚い本を読んでいた。
「やっぱり怪しいよな。」
倫三もまたこっそりと、淳と翔太に陰口を叩いたのであった。
「ああ。」
「今日もまた悪いことが起こるのかな?」
翔太は不安げに言った。
「さあ。」
翔太の不安は的中した。それも皮肉な結果となって。
********************************
放課後、時彦はいつものように、3番目のトイレに入った。
そこでまたいつものように何かをぶつぶつと唱える、はずだった。
鍵を閉め忘れさえしなければ。
あの3人があけてしまったのだ。
開けたとたん、時彦はうっかり振り向いてしまった。
呪文を途中で止める―と―僕―は―に―んげ―んじゃ―なくなって―しまうん―だあああ―
時彦は心の中でそう思い続けたが、伝わるはずがなかった。
彼の手、いや体中はどんどん溶けていき、黒い、首の生えた粘液に変わっていった。
倫三たちは悲鳴を上げて逃げていった。
あの後、誰も灰嶋を知るものはいなかった。
それに、3番目のトイレ自体、撤去された。汚物まみれだったとか。
そして最初に撤去しようとした従業員は、みんな粘液にやられて死んだとか。
くわばらくわばら。
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