昨日、日本学術会議の金沢一郎会長が、ホメオパシーについての会長談話(PDF)を出した。
ホメオパシーとは何のことやらと言う人のために(私なりに)少し説明すると、植物・動物組織・鉱物(場合によってはトリカブトや水銀も含む)を、水で100倍に薄めて振盪(しんとう、脳振盪のしんとうといっしょです)する作業を10~30回繰り返して砂糖玉にしみ込ませたレ目ディーを服用するタイプの民間療法(代替療法ともいう)である。
なぜ問題になったかと言うと、ビタミンK2シロップではなく、その件の砂糖玉を服用し続けた新生児が亡くなり、その砂糖玉を与え続けた助産師が訴えられたという事件があったからだ。
会長談話では、10の60乗分の1に薄められてしまえば、元の成分が残っているわけがないとのことだった。
それを踏まえて私は家族に、そのレメディはプラシボに使えるのでは?と尋ねた。そしたら、あの砂糖玉は不向きで、使うんだったら乳糖とか無害なのを使うのらしい。
で、朝日新聞1面記事を読んだら、なんだかホメオパシーって、おかしいなと思い、家族にもそのことについて意見を求めた。そしたら、私と同じく「化学物質は体に悪くて、自然のものは体に良い」という宗旨の宗教だという意見だった。そして、彼は宗教は麻薬じゃーと例の決め台詞を吐いた。
まあ、だけど、このような民間療法をやるんだったら、西洋・現代医療への肯定を忘れないことも重要だと思う。
でなきゃ、病院へ行かずに子の砂糖玉を飲めば治るってのはどこかおかしいもの。
宗教と同じならば、のめりこみすぎずに。されど、信仰は儚き人間の為にあるのだ。
あれ?いまだれか今敏先生の訃報にホメオパシー騒動のことを結びつけてないか?おい。
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