連載 透明狂騒曲 9

ただ今模試中
数学は小説を書くより難しい

真っ暗闇
Ｚ(音声のみ)『あのう…もしもし
視界が開ける。保健室のような所？
Ｚ『さっきは逃げてごめんぞび』
ザック『なぜ俺が分かる』
Ｚ『エントンの煙で真っ黒だぞび』
Ｚの後ろに恥ずかしそうに隠れるＥ
手を見るザック
Ｚ『どうして君、透明なんだぞび』
ザック『話すと長いぞ、それでもいいか』
うなずくＺ


エディの頭の上

Ｚ・Ｅに囲まれて座って話をするザック
ザック『透明になった後は楽しくて仕方が無い。
しかし戻るには検査が必要だった。そもそも戻る方法は見つかっていない。検査はまるで地獄巡りだ。放射線だの、投薬だの、電気ショックだの…』
Ｅ『ゎぁぁ…』
Ｚ『つ、辛かったら無理に話さなくてもいいぞび』
ザック『大丈夫だ。それで俺はあの薄暗いラボから逃げ出し、自由の身を手に入れたって訳さ』
Ｅ『でも、辛くないもく誰にも分かってもらえないって』
Ｚ『僕たちみたいに七不思議になって残るのとは訳が違うみたいだし…』
Ｅ『そうだもく！ジーニーに相談して元に戻す方法を見つけだすもく』
Ｚ『できるかなあ…』
Ｅ『大丈夫だもく、視点が変われば答えは見つかるもく』