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僕は放送室に来た。2人の男性タレント以外まだ誰もいない。
「お名前をどうぞ」 冷血声は黒い長髪を、ドアを閉めたせいでほんの少し揺れたのを気にせずにこう尋ねた。 僕は素直に自己紹介をした。 「刀祢君、よろしくな」 熱血声は熱い瞳で僕を見た 僕は取りあえず二人と握手をした後、本題に導かれた 「誰に告白したい」 冷血声が口を開いた。 「ぼくが、ラブレター渡しそびれた人に」 「誰かにとられたの?」 「病魔に…」 一瞬沈んだ空気が流れたが、冷血声が自然な笑顔でカメラに向かって言った。 「それでは刀祢君、どうぞ」 あとでわかったのだが、その時の僕はにっこりと微笑んでいたらしい。 僕は深呼吸すると、ゆっくり口を開けた。 「律子さん、聞こえますか?まずあなたに謝らなければならないことがあります。それはあなたを救えなかったことです。 僕はあなたのことが好きでした。あなたと話ができたのはたった一度だったけどとても幸せでした。 今でもずっと…あなたのことを忘れることはないでしょう」 タレントたちの方を向くと、熱血声がしゃくり上げながら泣いていた 外には吉田と乙木、それと僕の友人が何人か待っていた 「これで、よかったと思う」 僕の友人たちは僕のその言葉を聞いて笑顔になった。 「そうだな」 吉田はそう言った。 「さて、早くしねえと休み時間が勿体ねえやい」 僕の友人の田中が廊下を駆け出した。 「待ってよお」 僕たちは彼の後を追った 完 PR |
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