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そんなある日の事、僕と乙木の共通の友人である吉田が僕にこんな事を提案してきた。
「なあ、いっそのごとくりっちゃんに告ったらどうなん」 故人に言っても意味がないと僕が言うと、吉田は笑顔をもっと可愛らしいものにして反論した。 「じゃあもしりっちゃんが刀祢君の告白を待ったまま死んどたら?」 僕は黙ったまま俯いてしまった。 「まあ、今ここで言ってもただの独り言にしか聞こえないだろうから、みんなン前で」 僕の顔は赤くなったらしい。 「…恥ずかしいよぉ」 「だいじょぶだいじよぶ、今SCHOOL DAYZって番組でそういう企画あっから」 「そういう問題じゃないよ」 まあとりあえず応募してみるか―口に出た言葉とは裏腹の心持ちで、僕はその企画に応募した。 その結果―見事に我が高が選ばれてしまった。 「…………吉田から聞いたぞ、強運だな………お前」 びっくりした僕が振り向くと、告知ポスターの貼られた掲示板を階段の上から見つめながら乙木がぼそりと笑った。口角を少し上げただけの、些か不気味な笑いだった。 そして、収録日当日。4時間目の終わりを告げるチャイムまであと10分って時に連絡用の別のチャイムが鳴った。 「これより、『SCHOOL DAYZ』主催、『告白タイム☆』の収録を行います」 澄んだ冷血漢の声がした。 「告白したい奴は、放送室へ急げ!」 少ししわがれた熱血漢の声がした。 PR |
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