忍者ブログ
  原作者・出版社等とは一切関係ありません バトン・リンク報告等はメールフォームでお願いします
Admin*Write*Comment
[846]  [845]  [844]  [843]  [842]  [841]  [840]  [839]  [838]  [837]  [836

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




そんなある日の事、僕と乙木の共通の友人である吉田が僕にこんな事を提案してきた。
「なあ、いっそのごとくりっちゃんに告ったらどうなん」
故人に言っても意味がないと僕が言うと、吉田は笑顔をもっと可愛らしいものにして反論した。
「じゃあもしりっちゃんが刀祢君の告白を待ったまま死んどたら?」
僕は黙ったまま俯いてしまった。
「まあ、今ここで言ってもただの独り言にしか聞こえないだろうから、みんなン前で」
僕の顔は赤くなったらしい。
「…恥ずかしいよぉ」
「だいじょぶだいじよぶ、今SCHOOL DAYZって番組でそういう企画あっから」
「そういう問題じゃないよ」
まあとりあえず応募してみるか―口に出た言葉とは裏腹の心持ちで、僕はその企画に応募した。

その結果―見事に我が高が選ばれてしまった。

「…………吉田から聞いたぞ、強運だな………お前」
びっくりした僕が振り向くと、告知ポスターの貼られた掲示板を階段の上から見つめながら乙木がぼそりと笑った。口角を少し上げただけの、些か不気味な笑いだった。


そして、収録日当日。4時間目の終わりを告げるチャイムまであと10分って時に連絡用の別のチャイムが鳴った。
「これより、『SCHOOL DAYZ』主催、『告白タイム☆』の収録を行います」
澄んだ冷血漢の声がした。
「告白したい奴は、放送室へ急げ!」
少ししわがれた熱血漢の声がした。

拍手[0回]

PR



COMMENT
Name
Title
Color
Mail
URL
Text
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret

TRACKBACK
TrackbackURL:
カレンダー
10 2024/11 12
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア

ブログ内検索
リンク
最新CM
(02/13)
(01/06)
(01/01)
(04/07)
(03/21)
最新TB
プロフィール
HN:
吉村 梨央子(りおこ名義で活動するときあり)
性別:
非公開
趣味:
話書いたりとかETC,
自己紹介:
時々怖い話も書きますが、そこはご了承願います。m(__)m

メールフォーム
ご意見・連絡・苦情はこちらにどうぞ
同盟とか
TAG index
アクセス解析
Copyright © りおこの日記 All Rights Reserved.
photo by RHETORIC material by Atelier Black/White Template by Kaie
忍者ブログ [PR]