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要 律子(かなめ りつこ)―僕がラブレターを渡そうとした人物じゃないか。どうして殺されなきゃいけないんだ。僕の心は少しの怒りと衝撃と多くの悲しみが満ちていた。
「どうした」 乙木が無機質な声で尋ねて来るのが分かる。 僕はただ嗚咽で返事をし、大粒の涙を流し続けることしかできなかった。 乙木は暫く僕のそばを離れなかった。 「ううぅ…何で…律子さんが…ひっ……死ななきゃ…ましてや…………むごい方法で…ならないんだ」 結局僕は人目を気にせず、1時間何も頼まずにただ泣き続けた。 泣いても泣いても僕の心は晴れなかった。 その日以来、ぼくは彼女の事ばかり考え続けた。 悲鳴を聞いた時点で、駆け付ければよかった。僕があと一日早く告ってたら…。 新たなる情報が入る度に考えは深くなっていった。犯人が日頃から陰湿ないじめを受け、悲惨な家庭環境の持ち主だったという事、少数の生徒が犯人をいじめ、要さんを含む大多数は傍観者だった事(それでも僕の気持ちは変わらない)、担任はいじめを黙認していた事。彼がいじめられていたら、どうして救う事ができなかったのか。 PR |
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