忍者ブログ
  原作者・出版社等とは一切関係ありません バトン・リンク報告等はメールフォームでお願いします
Admin*Write*Comment
[847]  [846]  [845]  [844]  [843]  [842]  [841]  [840]  [839]  [838]  [837

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




僕は放送室に来た。2人の男性タレント以外まだ誰もいない。
「お名前をどうぞ」
冷血声は黒い長髪を、ドアを閉めたせいでほんの少し揺れたのを気にせずにこう尋ねた。
僕は素直に自己紹介をした。
「刀祢君、よろしくな」
熱血声は熱い瞳で僕を見た
僕は取りあえず二人と握手をした後、本題に導かれた
「誰に告白したい」
冷血声が口を開いた。
「ぼくが、ラブレター渡しそびれた人に」
「誰かにとられたの?」
「病魔に…」
一瞬沈んだ空気が流れたが、冷血声が自然な笑顔でカメラに向かって言った。
「それでは刀祢君、どうぞ」
あとでわかったのだが、その時の僕はにっこりと微笑んでいたらしい。

僕は深呼吸すると、ゆっくり口を開けた。

「律子さん、聞こえますか?まずあなたに謝らなければならないことがあります。それはあなたを救えなかったことです。
僕はあなたのことが好きでした。あなたと話ができたのはたった一度だったけどとても幸せでした。
今でもずっと…あなたのことを忘れることはないでしょう」

タレントたちの方を向くと、熱血声がしゃくり上げながら泣いていた
外には吉田と乙木、それと僕の友人が何人か待っていた

「これで、よかったと思う」
僕の友人たちは僕のその言葉を聞いて笑顔になった。

「そうだな」
吉田はそう言った。
「さて、早くしねえと休み時間が勿体ねえやい」
僕の友人の田中が廊下を駆け出した。
「待ってよお」
僕たちは彼の後を追った



拍手[0回]

PR



COMMENT
Name
Title
Color
Mail
URL
Text
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret

TRACKBACK
TrackbackURL:
カレンダー
02 2024/03 04
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
フリーエリア

ブログ内検索
リンク
最新CM
(02/13)
(01/06)
(01/01)
(04/07)
(03/21)
最新TB
プロフィール
HN:
吉村 梨央子(りおこ名義で活動するときあり)
性別:
非公開
趣味:
話書いたりとかETC,
自己紹介:
時々怖い話も書きますが、そこはご了承願います。m(__)m

メールフォーム
ご意見・連絡・苦情はこちらにどうぞ
同盟とか
TAG index
アクセス解析
Copyright © りおこの日記 All Rights Reserved.
photo by RHETORIC material by Atelier Black/White Template by Kaie
忍者ブログ [PR]